コストたった20セント?ドローン配送は物流に革命をもたらすか

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ドローンによる配送事業は米Amazonだけでなく、独のDHL、米マサチューセッツ州に本社をおくスタートアップCyphy Worksなども取り組んでいます。

ドローンによる配送のメリットは注文から短時間で配達できるようになる利便性以外にも、配送コストが大幅に削減できるという点も挙げられます。スイス工科大学チューリッヒ校のラファエロ・ダンドレア教授の試算によると、ドローンによる配送コストは1回あたりたった20セントで済むとしています。

 

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Amazonによる配送(http://www.amazon.com/b?node=8037720011より)

 

ダンドレア教授はAmazonが買収した「倉庫ロボットの自動システムを開発するKIVA Systems」の共同創業者の一人です。チューリッヒ校では、Flying Machine Arena(FMA)という自律飛行機のテストシステムを構築しました。

 

配送コストの算出

ダンドレア教授は以下のような制約条件で「配送」のコストを算出しました。(ドローン本体のコストは含みません)

  • 荷物の荷重は2kg
  • 配達するのは10km以内
  • 向かい風が風速30km以内
  • ドローン本体の重量は4kg
  • 配達ごとにバッテリーを交換

以上のような制約条件では、一度の配達のためのエネルギーコストは10セントになるとしています。

一方でドローン本体のコストについては以下のような制約条件を課しています。

  • 本体のコスト1000ドル
  • 年間20%のメンテナンスコスト
  • 5年間で償却

上記のような条件では、年間コストは400ドルとなり、1日あたり約1ドルの費用。1個の機体につき毎日10回配達を行うとすれば、ドローン本体のコストは一回の配達あたり10セントになります。

以上のような算出方法により、ダンドレア教授は1回のドローン配送でエネルギーコスト+ドローン本体のコストの合計で20セント程度になるのではないかとみています。

もちろん、制約条件は様々なので、このコスト計算にブレが生じることは間違いないですが、とは言え、上記の条件は非常に現実的な数字を設定しており、たとえ、ドローンの本体価格が大幅に上がるようなことが起こっても、1回の配送で1ドル以内のコストになることは間違いないでしょう。現在、Amazonは1回の発送で2〜8ドル程度のコストをかけていると言われており、その数字と比較するとドローン配送は大幅なコストダウンになることは間違いありません。

 

 

ドローン配送の課題

ドローンの配送が日常化すると、プライバシーを侵害されたり、墜落による事故が起こってしまうのではないかと懸念している方も多いのですが、ダンドレアは教授はドローンの配送が実現するためのテクノロジー関連の課題として以下の様な問題点を指摘しています。

  • ドローン配送が実現し、数千台のドローンが充電ステーションを共有する際に、ドローン間で相互調整が必要
  • 様々な環境変化に対応しながら正確に配送するには、ポジショニングシステムと低価格で利用できるセンサリング技術のすり合わせが必要
  • 効率的にホバリングが可能で、環境を選ばずに飛行ができ、耐久性が高いハードウェアの開発

 

現在、コストメリットが大きいドローン配送に向けて、各社がしのぎを削っています。近い将来、ドローンが街中の上空を行き交い、品物を運んでいる光景を目にするようになるのは間違いありません。

 

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