シンガポール・ポストがドローンを活用した郵便物の配送実験に成功
シンガポール・ポスト(SingPost)は2015年10月8日、ドローンを活用した郵便物配送実験に成功したと発表しました。
今回は2キロメートルにわたって約500グラムの荷物を配送する実験が行われました。約25分間の飛行が可能な機体を利用して、チャンギ国際空港近くのロロンハルスからウビン島に向けて、Tシャツと手紙を配送する実験が行われ、無事に受取人に荷物を届けることに成功しました。
利用されたドローンは人気のPixhawkのフライトコントローラーをベースとした機体で、シンガポール情報通信開発庁(iDA Singapore)が開発したもので、受取人を確認するためのセキュリティシステムが搭載されています。スマートフォン上のアプリで確認作業が行うことができるため、配達先のミスを防ぐことが可能です。
郵便事業者が小荷物を配送する試みは、スイスでも行われています。スイス国営郵便事業会社では、米スタートアップのMatternetと協力して、ドローンによる小荷物配達の実験を行っています。
参考:スイス国営郵便事業会社がドローンによる小荷物配達の試験を開始、米Matternetが協力
一方で、SingPostのプレスリリースによると、今回のように配送先の受取人の確認まで含めたシステムの実験に成功したのは世界初ということで、今後の同社の動向には注目です。
source : シングポスト プレスリリース
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