米国における配送ドローン市場の今後の展望

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ドローンが個人や企業に対して認知度が普及する中で、様々な産業へドローンが活用されていくことが期待されています。特に小売業界において期待されている分野は「配送」におけるドローンの活用です。配送ドローンはAmazonやAlphabetなどの大手企業、将来のEコマースの実現に向けて奮闘しています。世界中の主要な小売・物流企業が配送ドローンサービス/システムのテストをしており、配送における「ラストワンマイル」問題を解決しようとしています。

そこで今回は、BUSINESS INSIDERの記事を参考に、米国における配送ドローンの今後の展望を見てみましょう。

 

URL:mail online

 

配送ドローンというと、Amazonのイメージが強いかもしれませんが、最初のドローンによる配送テストの成功はドミノ・ピザであると言われています。2016年11月に、ドローン配送におけるパートナーであるFlirteyと共同で、ニュージーランドで顧客へピザを配送しました。GPUナビゲーションを使用してFlirteyのドローンで配送をしました。

現在注目されているのがAmazonの配送ドローンプロジェクト「Amazon Prime Air」プロジェクトです。AmazonはPrime Airを通じて30分以内に顧客の注文を提供する予定で、これは2日間かかるAmazon Primeや2時間以上かかるPrime Nowに比べて大きく時間短縮できます。

Amazonは2013年にPrime Airプロジェクトを開始し、配送ドローン市場を先取りしようとしています。そして2016年にイギリスのケンブリッジ近郊のフルフィルメントセンターで初の配送テストをしました。

配送ドローンによる顧客とAmazonの両方にとっての利点は、コストの削減という恩恵を受けられることです。ARK Investing Groupの 2015年の調査によると、配送ドローンによってAmazonは出荷あたりのコストが1ドル以下になると推定しています。

 

URL:Amazon Prime Air

BUSINESS INSIDERは、配送ドローンに関するロードマップを以下のように見積もっており、2021年にはアメリカ内で商用的にドローンによる配送が始まると予測しています。

  • 2017年:人がいない地域における、目視内(Line od Sight:LOS)での配送ドローン飛行テスト
  • 2018年:FAAの新たな配送ドローンの法律の規定により、人がいない地域で目視外飛行テストを行える
  • 2019年:NASAのUTM(航空交通管制システム)に関する計画がリリースされ、システム構築が加速する
  • 2020年:限定的な、自律飛行ドローンによる配送テストが始まる
  • 2021年:商用ドローンによる配送がアメリカ内で徐々に拡大していき、航空交通システムや自律飛行システムが成熟してより複雑な配送オペレーションが可能になる

 

URL:BUSINESS INSIDER

 

もちろん、配送ドローンは長所と短所の両方を持っています。BUSINESS INSIDERは長所として以下を挙げています。

  • Amazonで上述したように、配送コストを節約し、消費者のコストを削減することができる
  • 消費者は注文した荷物をはるかに迅速かつ確実に受け取ることができる

一方で以下のような短所もあると述べています。

  • 現在の荷物宅配労働者は自動化によって仕事を失ってしまう
  • ドローンはGPSやカメラを使用して配送地点を判断し、荷物を配達する可能性が高いため、消費者のプライバシーの問題が浮上する可能性がある

期待感は高まりますが、前述したように、後5年ほど立たないと配送ドローンは現実味を帯びないでしょう。BI インテリジェンスは、ドローン導入はいずれ大々的に実施されるとしていますが、規制上の障壁や技術的な問題、消費者の受け入れなどにより、現実化は2020年以降となるとしています。

アメリカでは、連邦航空局(FAA)がドローンの配達テストを許可しており、建設現場の調査や石油設備の検査におけるドローン使用より、規制は緩いと言えます。アメリカでの配送ドローンプロジェクトの主な問題は、ドローンを飛行させる際にパイロットがドローンを目視内で捉えていなければならないという規則です。これにより、遠距離まで商業的ドローンの配送テストすることが不可能になります。

しかしこのような規制の問題は米国だけでなく、日本や中国においても同様に存在します。

また、ドローン導入に際して技術的な問題あります。ドローン技術全体はまだ開発途上であり、規制当局が住宅地域でのドローン普及を承認する前に解決させなくてはなりません。例えば、実際にどのように配送地点に着陸させるのか、パラシュートで荷物を展開するのか、あるいは家の正面の芝生だけでなく、アパートの場合はどうするのか、といった問題です。

 

URL:BUSINESS INSIDER

 

最後に、消費者の受け入れ態勢もまだ問題です。2016年10月に米国郵政公社が調査した1,200人以上の米国消費者のうち、配送ドローンが安全と考えているのは32%だけでした。

ドローン配送の現実に対するこれらのハードルの解決が、ゆっくりとではありますが段階的に行われることで、ドローン配送が今後数年間で実現されることを期待したいです。

 

source:BUSINESS INSIDER

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