建設現場のデータ収集を行うスタートアップ「Skycatch」

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建設現場のデータ収集のためにドローンを利用しているのがChristian Sanzが設立したスタートアップ「Skycatch」です。Christian Sanzはもともと海兵隊にいたという特異な経歴を持っている起業家で、元インテルのSam Millerとともに同社を設立しました。Skycatchは現在では、Bouygues、Bechtel、Rio Tintoといった世界的な企業をクライアントとしており、アメリカのドローンスタートアップとしては台頭している一社と言えます。

 

skycatch

(参考:Skycatch)

建設会社の依頼が契機に

もともとChristian Sanzはドローンをどのような形で商業利用しようか頭を抱えていました。あるとき、Sanzがドローンのプロトタイプのデモを行っているときのこと、ある建設業界関係者がSanzに話しかけ、「建設現場の空撮をしてくれないか」と頼んできたそうです。もともと建設現場では、建設が開始される前の設計段階で一度空撮を行い、その後は空撮はせずに建設が進められるケースも多いです。場合によっては数カ月ごとに一度ずつ空撮することもありますが、空撮にはヘリコプターの手配や撮影のための人件費など大きなコストがかかってしまうことから、国や建設環境によっては、設計段階の一度しか撮影できないことが課題となっていました。この関係者は、Sanzに対して様々な空撮依頼を行い、料金の支払いもすると申し出ましたが、Sanzはサービス開発の一部と捉えて無料で撮影業務を受けました。

建設現場の空撮事業に商機を見出したSanzはその後、Skycatchというスタートアップ内でドローンの編隊を利用して、日々変わる工事の進捗状況を頻繁に空撮する事業を立ちあげました。建設現場を定期的に定点観測する同サービスを導入することで、以前とは異なり、高頻度で現場を空撮することができるので、何か現場に問題があれば早期に発見することができるようになり、莫大なコストの削減に繋がるようになったのです。以前は、橋や建物に大きな事故が起こってから、問題に気付くということも少なくなかったのですが、Skycatchを導入することでそのようなリスクを大幅に軽減することができます。さらに、ドローンに搭載されたカメラやセンサーを用いて、こまめに建設現場を観察することによって、これまでに得られなかった工事に関するビックデータを収集できるようになりました。

 

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Skycatch専用の地上基地から飛び立つ様子

 

完全に自動化されたシステム

Skycatchが提供している空撮サービスでは、事前に経路をプログラミングしておくことによって、建設現場の上空に舞い上がったドローンが2D、3Dの画像を作成します。制御が自動化されているため、操縦者もいらず、飛行を終えたドローンはもともとあった場所に帰ってくるシステムとなっています。充電や収集したデータの送信に関しても人の手が必要なく、Skycatchが用意している専用の地上基地を使って管理されています。ドローンは上空に飛び立ったあとに、風の影響を受けやすいため、風速にもよりますが、一度の飛行で30分程度の空撮が可能で、最大15GBのデータを収集することができます。

このように、Skycatchはドローンの空撮によるビックデータの収集から、解析までのソリューションを提供しており、将来的には建設現場以外にもあらゆる応用が効く分野と言えます。同社は、建設現場以外の利用用途として鉱山での墜落の危険を事前に察知するための地盤のひび割れ情報の集取や、海上の発電パネルの動作確認などにも利用できるとしています。Skycatchのシステムでは、ドローンに搭載されているカメラとセンサーを利用して、画像処理による微妙な変化の検知したり、温度センサーによる部分変化の検出を行うことで必要なデータを取得することができるとしています。

 

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