イスラエルがアンチドローンを破壊するドローンを開発
2017年7月27日、イスラエル政府が所持する航空宇宙会社Israel Aerospace Industriesは新たなドローンの技術を開発しました。それはポータプルなマルチコプター型ドローンで、目標物と衝突した時に自爆するような設計になっており、他のドローンを破壊するために開発されました。
URL:SPUNTNIK
今までアメリカ軍隊などを中心に、大規模軍隊はレーザーやサイバー攻撃などといった、様々なアンチドローン用の兵器を開発してきました。しかしよりシンプルに、イスラエルの企業はドローンによってドローンを破壊するという解決策を用意しました。今回開発されたドローンは飛行しているドローンを目標として定め、超近距離からスプレー型のグレネードを発射します。もしなんらかの形で目標のドローンに避けられて除去することができなかった場合は、発射地点に再度戻って武器を再装備し、再び飛行発射されます。
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また開発されたドローンは兵士が一度に2台分を運べるほどのポータビリティに優れているので、路地や建物などが入り組んでいる都市環境での使用にも優れているとSPUNTINK誌は述べています。
世界のアンチドローン市場は2016年は約2億1500万ドルであると推測されていますが、Transparency Market Researchのレポートによれば、2025年には12~15億ドルにまで成長すると報告されており、非常に伸びしろの大きい市場と考えられます。今回はドローンによるアンチドローンの開発ですが、ショットガンやレーザーなどによる攻撃や、無線送信機を用いた攻撃も活発に研究されています。しかしドローンを墜落させることは重罪となる可能性も高く、法整備の面では未だに取り扱いが困難です。
主に軍事用途の色が強い産業ではありますが、IT産業におけるホワイトハッカーのように、民間事業の一部としてアンチドローン産業が盛り上がっていく可能性も十分にあると考えられ、期待が高まります。
source:SPUNTNIK