量子鍵配送ネットワークを活用したドローンの飛行制御通信を強化する技術を開発、実用化へ

スポンサーリンク

 

 

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、株式会社プロドローン及び株式会社サンエストレーディングと共同で、ドローン飛行時の制御通信の安全性を高めるための技術を開発したと発表しました。

 

ww_スクリーンショット 2015-09-30 12.31.51

 

飛行誘導システムも視野に

現在、市場に出回っているドローン製品の遠隔制御に利用されている無線通信は傍受や妨害、干渉などの影響を受けやすく、ハッキングや情報漏えいも懸念されています。実際に海外では、人気の製品をハッキングした映像がYouTubeに公開されて話題となっていました。

参考:「Bebop Drone」や「AR Drone 2」に脆弱性、操縦を乗っ取ることも可能に

また、市販の製品ではドローンを制御する無線装置は1キロメートル程度に制限されており、操縦者が目視の範囲で飛行させることがほとんどとなっています。Amazonが提供しようとしているドローンによる小荷物の配送などのためには、広範囲にわたって安全に航行できる飛行制御技術が不可欠なのです。

そういったことを背景に、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)らが共同で開発した技術は、真性乱数をドローンと地上局の両方に共通の暗号鍵として共有し、制御通信をパケットごとに暗号化することに成功しました。それによって、飛行中のドローンの制御のハッキングや、取得したデータなどの情報漏えいを防ぐことができるようになったということです。また、複数の暗号鍵をドローンに設定し、その対となっている暗号鍵を複数箇所に設置された地上局に量子鍵配送ネットワーク技術で配送することによって、複数の地上局でリレー方式に機体を制御する実証実験にも成功しました。2年後には、商品化する予定で、乱数生成器を地上局に導入し、ユーザーや機器認証を得たドローンに暗号鍵を配布し、地上局感では手渡しによって鍵配送を行うドローンの飛行誘導システムを開発したいとしています。

今回利用された量子鍵配送ネットワークは簡易な方法によって実装が可能なため、実装上の制約条件が多いドローンのファームウェアに対しても簡単に通信の安全性が担保できるようになると期待されています。

 

ww_スクリーンショット 2015-09-30 12.32.06

 

実証実験に成功

開発されたシステムは、国立研究開発法人情報通信研究機構の安全管理に関する審査を経たうえ、同機構の敷地内テキストフィールド及び研究棟屋上で実証実験が行われました。実証実験では、飛行制御エリアA、B間で安全に制御通信を引き継ぐ技術が試され、無事に通信が出来ていることが確認されました。また、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が管理運営している量子鍵配送ネットワークで配送された2つの暗号鍵を地上局に渡し、機体の飛行制御を地上局間で引き継ぐという実験にも成功しています。

今後は、暗号鍵の配送が可能な宅配サービスなどを活用することで、通信を利用せず供給する第一世代システムを2年以内に実用化したいとしています。また、従来のような電波による方式以外にも、レーザー光を利用した大容量の通信が可能なネットワークの構築も目指していく方針です。

source : 共同通信PRワイヤー

いいね!をして
最新ニュースをチェック

Twitter でDRONE BORGを

▼ドローンの最新情報を知りたい方はDRONE BORGのFacebookページに「いいね!」をお願いします。

スポンサーリンク


You may also like