ドローンのデータが導く世界の精密農業と事例

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近年、農業分野では農薬散布にドローンを使う例が多くあります。しかし、農業でドローンを活用する道はそれだけではありません。もう一つ、「精密農業」という方向性があります。

ドローン以前の精密農業

精密農業はかつてアメリカやオーストラリアで盛んに実施され研究されていた先進的な農業手法の一つです。精密農業とは元々は、軌道を周回する人工衛星が農地の様子を赤外線・可視光・その他電波などを活用してリモートセンシングし、畑の作物の生育状況を測定するという活動です。GIS Geographyの説明も引用してみましょう。

Soil Moisture Ocean Salinity (SMOS) のような衛星技術は、地表からリアルタイムのマイクロ波エネルギーを収集します。 これにより作物生産をより良く予測し、干ばつと洪水を監視することができます。

[画像] https://gisgeography.com/farming-agriculture-technology/

 Landsat 衛星は、標準化差植生指数 (NDVI) のような指数を用いて植生の緑を分析します。 私たちは、地球周回軌道の長いリストから、惑星全体の作物生産性のローカルおよび世界全体の推定値を持っています。

ドローンによって変容した精密農業

ドローン以前の精密農業は、人工衛星がワーッと地表面の作物の状態を観測するというような技術でした。ただ、現在となっては「自動で空を飛んで地表のデータを取得するツール」としてすごく便利で、しかも安くて誰でも導入できるツールが出てきたので、精密農業はもはや人工衛星の専売特許ではなくなったわけです。

AIRINOVはフランスの会社で、ドローンを使った精密農業をサービスとして提供する会社です。AIRINOVは農地の観測に固定翼のドローンを使います。固定翼ドローン、シングルローターのヘリコプター型ドローン、マルチコプタードローンという分類については別の記事で説明しています

ドローンによる精密農業は何がすごいのか?

下の画像はドローンが畑の上を飛んで、何らかの測定データのマッピングを作ってくれている図です。このデータが何かは画像だけから判断は付きませんが、例えばドローンを精密農業に使うことでNDVIという植生指数を計算し、こうようなマッピングを作成することができます。

 特にアメリカなどにある広大な農地では、歩いてすべての作物の状態を確認することはとても手がかかります。そのため、そうした広大な農地の多い国ではドローンの誕生以前から精密農業の手法が盛んに取り入れられていた背景があります。そしてドローンが発明されたことによって、人工衛星を使わずに誰でも簡単に精密農業を利用できるようになったという経緯があります。

もう一つのメリットととして、より解像度高く測定することができるようになったという点も見逃せません。Google Mapsを見て感じる方も多いと思いますが、やはり衛星から撮影された写真だとどうしても解像度に限りがあります。ドローンならば、飛行させる高さをうまく選んでしまえば、1cmごとにデータ取ることも、0.5cmごとにデータ取ることも、簡単に実現することができるのです。


この記事は、2018年12月5日に新潟県南魚沼市で開催された講演会『ドローンが開く地域創生!顕在化してきた勝機とアプローチ』からの抜粋です。

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